インプラント治療とはどんなものなのでしょうか?

むし歯や歯周病などが原因で歯を失った場合に、インプラント(人工歯根)を用いて機能や見た目を回復する治療方法です。インプラントは歯を削ることなく機能回復できるため、残存している歯を守ります。またインプラントを埋め込むことで、顎骨に適度な刺激が加わり骨量が維持されます。
インプラント治療でよく聞かれる質問
インプラント治療は皆さんの生活の質を向上させるすばらしい治療方法です。
ですが本当に良いことばかりなのでしょうか?
インプラントは治療に伴う腫れや痛みもあり得ますし、自費治療ですのでそれなりの費用も必要となります。
インプラント治療で良く聞かれる「5つの質問」をご用意致しました。インプラント治療を受ける前に、じっくり読んで、インプラントに対しての理解を深めてはどうでしょうか?
Q1,インプラントは痛くないのですか?
確かに、“外科手術”や“あごの骨に人工歯根を埋める”となれば、ほとんどの方が“痛いのでは?”とお考えになるのは当然です。ですがご安心ください。インプラント治療では十分な麻酔を行います。また治療の前後に痛み止めを服用いただきますとある程度痛みを抑えることができます。
幸いあごの骨は神経分布が乏しいので虫歯治療のように強い痛みはほとんどありません。
治療中の痛みや恐怖心を軽くするために“静脈内鎮静法”という麻酔をおすすめ致します。この麻酔は全身麻酔ではありませんが、治療中はうたた寝をした状態になります。1〜2時間の治療が5〜10分間で終了したように感じられます。
Q2,インプラント治療したらかなり腫れますよね?
治療後の痛みや腫れは心配になりますよね。腫れや痛みは手術部位や手術内容により異なりますが、1〜3本程度のインプラント治療であれば痛みや腫れは少ないと思います。(患者さまの個人差があります)
Q3,インプラントは失敗することがあると聞きましたが・・・・
残念ながらインプラント治療の成功率は100%ではありません。10年間の成功率は80〜90%と考えられています。
術前の口腔内の状態、CT画像による骨の分析、患者さまの健康状態などを詳しく診査します。骨量が少ない・糖尿病の既往がある・中程度以上の歯周病がある・喫煙習慣があるなどの場合は、インプラント成功率に影響します。
Q4,インプラントはどのくらい持つのでしょうか?
インプラント治療後、最低10年以上維持しなければならないと考えています。適切にインプラント治療がされていて、定期的なクリーニングや噛み合わせの調整をすれば長期間維持することは可能です。
1965年に世界で初めてインプラント治療を受けた患者さまは、40年間インプラントが機能したそうです。
※インプラントは人工物のため、折れたり抜けてしまうことが稀にございます。
Q5,インプラントは高額な治療費になりますよね?
自費治療になるので安価な治療とはいえません。
インプラント埋め込み・仮歯・本歯を全て含めて1本あたり総額35万円前後かかります。
インプラント治療の滅菌環境・技術の信頼度・使用器材・材料なども治療費に反映されます。時々見受けられる1本10万円の治療費では、私たちの考えるインプラント治療水準を保ことはできません。